2009.07.05 Sunday
写真を学ぶ本

「アンセル・アダムス作例集」
写真を勉強しはじめた頃、アンセル・アダムスの美しいモノクロームプリントを見せられて、僕が想像していたのとは違う写真の世界があることを知った。
それ以来、アンセル・アダムスのプリントが作品を制作する時の目標になった。なかでも、彼のゾーンシステムを紹介する本はとても役に立つ教科書となったのだ。露出、ネガ現像、プリントの3部作が出版されていた。
しかしデジタルとなったいまは、写真の基本を知らなくても、とりあえず誰でもきれいに写真が撮れるようになった。暗室に入らなくてもプリンターで気軽にプリントを楽しめる。
こういう時代になり、プロとアマチュアの差が無くなっているという編集者もいるが、僕にはそう思えない。どうでもよい簡単な商品カットならカメラマンでなくても撮れるようになったけれど、シズル感のある魅力的な写真はプロでなければ撮れないし、それなりの勉強が必要だと思う。

「こんな本を作ってました。」
別冊宝島の仕事で、昔こんな本を作った。まだデジタル写真が無い時代のものだが、写真の歴史を現在活躍している写真評論家やキューレーターたちが、それぞれのテーマを解説している。今思えば、まだ当時は写真が熱い時代であった。1970年代はもっと熱かったけれどね。新宿で石を投げるとカメラマンにあたると言われたほどである。

「スーザン・ソンタグの写真論」
これはフォトグラファーになりたい人たちは絶対読まねばならない。必読書だ。
写真の持っている力が良くわかる。

「これではだめだ」
入門書ということだが、あまり参考にはならない。僕もインタビューを受けている。
まずカメラマンとフォトグラファーの違いが説明されないといけない。
同じだと思う人もいると思う。でも、カメラマンはカメラを扱う人という意味なので、映画やテレビでも使う言葉だが、写真の場合はフォトグラファーである。フォトグラフを制作する人だからだ。
日本では、写真の内容よりもカメラという機械そのもの方が人気があって、以前アサヒカメラの編集者と話ていたら、うちの本は写真誌ではなくカメラ誌ですから、といわれたことがある。その時初めて「そうなんだ」と理解した。新機種の特集のときはよく売れるからだ。
さて、プロになりたい人がいたら明日からプロだと宣言すれば良い。国家試験など関係ないので、売れる写真が撮れるなら仕事がもらえる。そうして写真で稼げば立派なプロである。

























